肝嚢胞

健康診断などの超音波検査で偶然発見される事の多いこの病気は、症状もありません。巨大化したり出血などの恐れがない事が多いので、ほとんど経過観察します。50歳以上の女性に多く見られる肝嚢胞をご紹介します。

症状はなし

肝臓の中に液体の溜まった袋ができる病気で症状はなく、ほとんどが人間ドックなどの超音波検査などで発見されます。一個の場合から複数個発見される場合があり、数ミリから10cmを超える大きさで発見される事もあります。大きさが小さい時は無症状ですが、大きくなると腹部に腫瘤があるのが確認されたり、腹部の膨満感や鈍痛、胃の不快感や吐き気が現れます。嚢胞内に感染が起こると発熱や腹痛などが現れ、嚢胞が出血すると腹痛やショック状態を起こす事もあります。寄生虫性肝嚢胞では、黄疸やむくみなども現れる事があります。

原因はなに?

先天性の病気とされています。明らかなものとしては、外傷性や炎症性胃、腫瘍性や寄生虫性などの嚢胞があります。腎臓やすい臓、卵巣などに多発する場合があります。このような場合には、腎障害をはじめさまざまな内臓障害を伴う場合があるので注意します。良性や悪性の嚢胞性腫瘍の場合もあります。寄生虫の感染や転移性の場合もまれに見られます。このように、色々な原因で嚢胞を形成する事が多いため、検診では原因を特定することができない事も多く、エコー検査では嚢胞は腫瘍か判断が難しい場合もあります。肝嚢胞は普通、超音波検査で発見されます。検出頻度は3パーセントから15パーセントと言われていますが、最近では増加傾向あります。

経過観察します

出血や破裂の危険性も少なく、症状もなく肝機能も正常な事が多いので、通常は経過を観察し特別な治療はしません。治療を行わなければならない場合は、悪性の場合や出血や感染を起こしている場合や、大きさが巨大で圧迫症状が強く出ている場合です。原則的に嚢胞の摘出手術を行いますが、内科的に治療をする場合もあります。経過を観察する場合は、明らかに良性である事が確認できた時、定期的にエコー検査で大きさを確認して、増大していないかを調べます。炎症性や腫瘍性、寄生虫性の場合は、その原因に応じた治療をします。上腹部の不快感や腫瘤を触れて感じる場合は、消化器内科を受診します。


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