潰瘍性大腸炎

近年増加傾向にあるこの病気は若者に多く見られますが、その年代にも発症する可能性のある病気です。一度よくなったように見えても、数ヵ月後から数年後に悪化する事のある病気とはどんな病気なのか、ご紹介しましょう。

症状とは

大腸の粘膜がただれや潰瘍などを起こす病気です。症状は血便や粘膜便、下痢や腹痛で、ひどくなると体重減少や貧血、発熱などが現れます。病変の部位と広がりによって分類され、発症はゆっくりと慢性に発病します。まれまれですが急激に発熱と粘膜便で発症する場合があります。重症化すると、激しい症状で発病し、全身に合併症が現れます。重症度は、下痢の回数や肉眼でわかる血便、発熱や貧血の程度などから判断されます。特に症状が激しく重症な場合は激症と呼ばれ、入院治療が必要になります。合併症はさまざまありますが、大腸の狭窄(きょうさく)大出血、膵炎や口内炎などがあります。

原因不明

原因は感染やアレルギー、自律神経の障害や血管炎などが考えられますが、詳しい事は不明です。遺伝的要素に免疫異常が加わる為と、最近では考えられてます。ひどくなると、一日に10回以上も粘血便が出るようになり、良くなったり悪くなったりを繰り返します。病変は直腸から奥の方に広がっていく性質があり、直腸だけ炎症がある人から、大腸全体に広がる人までさまざまです。近年では患者数が増加傾向にありますが、欧米に比べると10分の1から5分の1程度となっています。比較的20歳代の若い人に発病する事が多いですが、どの年齢増にも発病する可能性がある病気です。近年発病数が増加傾向にあるのは、食生活の欧米化も原因の一つと考えられます。

治療方法は?

大腸内視鏡検査で診断します。血液検査では、炎症反応や貧血、栄養不足などの確認をします。重症度により治療方法がかわりますが、軽症の場合はアミノサリチル酸製剤やステロイド薬などを内服します。炎症が直腸や大腸に限られている時は、アミノサリチル酸製剤を肛門から注入して使用する場合もあります。重症の場合は入院し、アミノサリチル酸製剤の内服とステロイド薬を動脈注射で投与します。腸管を安静にするために絶食する事もあり、病状によっては免疫抗製剤を使う場合もあります。治療で症状が改善せず、激しい場合や、たびたび悪化して日常生活に差し支える場合などは大腸の摘出手術を行います。


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